2020/03/01

マスク②必読:マスク… 「それダメッ!」

【主文再掲】

それまこと 知ったかぶりに あな哀し

汚染源の上陸阻止で港止め…までは正解だったハズ…
指揮官の未熟さゆえか、その後の感染拡大阻止行動がすべて後手後手で拙かったか
この種の早期対応は、感染源の特定、除染作業の着手、クリーンエリアの確保、防護具の設置と配布…等。
除染作業ナシで狭い特定空間を各自の自由行動OKなんてきわめてナンセンス…
バリアやクリーンルームが無さそう… 除染は…? 感染者の特定・隔離は…? 防護機材は足りた…? 空調循環設備の懸念は…?
船内では感染者が続発… さもあらん…
さらに、防護対策不十分な検疫官や医師らへも感染が波及した。

東京五輪を控え、焦燥感からか唐突気味に、三学期の残期間打ち切って学校閉鎖を政府が発表…
各分野に困惑感が広がっている。

ひ弱な一般庶民が独自に対応可能な対策はマスクの着用などか…
だが、医療知識たっぷりの医師や看護師等を含めて、そのマスク着用姿もいい加減さが目立つ昨今…
その分我が身のリスクが高まるコトになる…
以下に、平凡でズブの素人の我々が、現段階で自己防衛可能な手段を列記(再掲)する。


      伊達マスク 期待値100でも 効果ナシ

       格好だけ 付けてもノーだ 明日発症

         別マスク 花粉用と ウィルス用

         正道は 正しい知識 正しい使用

中国武漢市で初確認された新型肺炎コロナウィルスが、多様なルートを経て日本へも侵入し、各地で社会問題化し始めている。
我々一般庶民ができる自己防衛策といえば、極力外出を避けるか、外出時には人込みを避けるか、手洗いの励行、マスクの着用くらいか。
加えて、そろそろ花粉飛散の季節…

そのマスク、街中での着用率や買い占め等でマスコミでも注目され始めたが、そのマスク姿にアレッ?と感じるコトも増えてきた。
そこで、マスクのコトについて整理してみた。

例示①:マスク外箱……いろいろ記載あり
「N95」って…?
米国規格適合品…って?
米国労働安全衛生研究所(NIOSH)のナントカ基準に基づき生産…って?

<マスク姿>
日本国内では平素から健常者でもマスク着用者をよく見かけるが、マスク姿は病人... とのイメージを持つ欧米人の感覚では日本人の健常者のマスク姿に少々違和感を抱くらしいけれど、今冬は、欧米でも日本でも予防的なマスク姿を多く見かけるとの映像が日々届く。人通りが激減した中国ではほぼ全員がマスク姿で街を行き交っているようだ。

でも、身近なマスクなのに、正しい使用法をちゃんと理解していないマスク着用者を少なからず見かける。
中国のある省の上級幹部がマスク姿で一席ぶち上げたら、ネットでマスクの使い方も知らないのかと、裏表逆のマスク姿に非難の集中砲火を浴びた…とのニュースも聞こえてくる。
PM2.5騒ぎの頃には盛んに取り上げたマスコミも、今回は、なぜかマスクのことを無視している感がある今回のこの奇妙な光景…

<PM2.5騒ぎの頃には…>
正しい情報を広めるべく流れたTV映像で、口と鼻を覆ったマスク姿に、マスクと顔の肌が密着不良で隙間があればマスクのガード性能が極端に低下する…という内容もまだ記憶に新しい。
記憶に残っているのは、吸気時にマスクを通過する空気量は半分ちょっと…で、鼻筋等の隙間を経由するのが4割余…。
マスクはちゃんと肌と密着させなさいとのメッセージでした。

<マスクの買い占め>
そのマスクも、店頭での品薄や在庫切れ、買い占め・買いだめ等々のニュースも流れる昨今…
黄砂襲来時や数年前のPM2.5騒ぎでもマスクがもてはやされたっけ…
次第にあの当時と似てきたような世情…
新型ウィルスを恐れてのマスク購入なら、一般的なマスクは店頭から消えないハズ…

マスクは米国仕様:種類と性能>
PM2.5微粒子騒ぎの時もマスクの性能面が関心を集めたが、今回の新ウィルス騒動で
久々にマスクのコトを少々調べてみた。

驚いたコトに、日本にはマスクに関わる品質基準がないらしい。
代わりにでもないだろうけれど、日本国内で市販されているマスクは米国仕様のようで、米国の基準(ASTM:米国試験材料協会;下記参照)に準拠しているようだ。
後の調べで、防塵規格マスクとしてDS1,DS2規格という労働安全衛生法に基づく規格があるようだ。
 規格基準的にはDS2がN95に相当するようで、基準は、0.3μm以上の試験粒子を95%捕集する。
  *医療用マスクの素材条件
     項目は、細胞透過率、微粒子透過率、呼気抵抗、血液不浸透性、延燃性等。
     規格は、レベル1から高規格のレベル3までの規格基準。
  *呼吸器防護規格:各性能を捕捉効率で規定。
          ---------------------------------------------------------------
    フィルター性能(濾過効率)  低(>95%) ⇄ 高(100%)
          ---------------------------------------------------------------
    ①耐油性なしの規格 (N95、 N99,  N100)
    ②耐油性ありの規格 (R95、 R99,  R100)
    ③防油性ありの規格 (P95, P99, <P100)
         ----------------------------------------------------------------
                               * 各数字は、捕捉率下限%を意味する。
実際の医療現場では、高規格のレベル2、レベル3は呼気抵抗が高くて呼吸しづらく、日常の使用には不向きで、耐油性も求められておらず、通常はN95マスクが使用されるという。
*参照例:「医療従事者のためのN95マスク適正使用ガイド(こちら

<微粒子サイズ>
   ヒトの細胞10.0μm、 花粉30μm、   飛沫 ≧5~3μm、 結核菌3μm、
   PM2.5  ≦2.5μm   細菌 約1μm、 ウィルス0.02~0.1μm

<マスクの性能>
  ・サージカルマスク:医療現場で汎用されるタイプ。
     5μm以上の粒子を捕捉。
     くしゃみ等の飛沫は水分が病原菌を包むので5μm以上のサイズに。
  ・N95マスク:PM2.5騒ぎの際に注目を集めたマスク。
     約0.3μm以上の微粒子を95%以上捕捉。
     PM2.5粒子は捕捉可。
     呼気漏れは10%以内。
          *ここでいう3μmとは、動力学的質量径(粒子の密度を考慮した数値)であり、
           数量中位径(実際の粒子径)で表すと0.0075μmとなる。

<マスクの着脱法>
 ―着用前
   顔にフィットするマスクを選択しよう。
   箱から出した新品を使いたい。
   裏表を確認する。………………………………大切! 性能差を生じる
 ―着用時
   ノースピースに折り目を付ける。……………大切!
   ゴムひもを耳にかける。
   ノースピースを顔の形に合わせる。…………大切! フィット性をチェック
   蛇腹を伸ばして、鼻全体と口を覆う。………大切! 隙間をチェック
 ―脱着時
   マスクを廃棄し、手指の手洗い励行。 入手困難 シリーズ③を参照。

例示②:マスク外箱の装着説明

<それ ダメッ!>
 特に、医師や看護師、薬剤師等の医療従事者の不適切なマスク使用姿を見掛けると彼らの医学的な腕の確かさを疑いたくなりそう…

【 マスク姿 】
・ダメ①:顎ちょい掛け型……顎だけを覆い、口や鼻は丸出し。
       マスク使用の意図不明。外見的には無精者の印象で極めてダサい。
・ダメ②口隠し型……口だけを覆い、鼻部分が丸見え状態。
       人格的には外見だけでの見様見真似タイプか。
       呼吸の大半は鼻部呼吸で、マスクの機能面的にはほぼ無意味。
・ダメ③:鼻の孔隠し型……マスク上端を鼻頭(鼻尖)にちょこっと被せているだけ。
       口と鼻頭を軽く覆うだけで、肌との密着性ほぼゼロ。
       以前、呼吸量の約半分弱は肌との隙間から…とも報道されていたっけ。
ダメ④:裏表無頓着型……裏と表を逆のままでマスク着用しています!も少なくない。
       リバーシブルなマスクってありましたっけ…?
       大気中微粒子の捕捉率はマスクの表側からの吸気時の機能を保障する。
・ダメ⑤:低コスト重視型……花粉除けならOKの廉価マスクでウィルス防護は無理…
       マスクは、捕捉可能粒子サイズが小さいほど高性能、高価格…
       極小サイズの怖ぁ~いウィルスも捕捉可能な高性能マスクは価格も高い。
・ダメ⑥:曇り眼鏡型……マスクを掛けたらメガネが曇る…と嘆くあなたがダメ…!
       鼻筋に沿ってマスクとの隙間から呼気が噴き出すため…
                  というコトは、吸気時には外気を隙間から吸い込んでいる…というコト。
        マスクの防御機能が半減です。微調整して、隙間を無くしましょう。

OK!目的重視型……顎~口~鼻尖(鼻頭)~鼻背(鼻筋)~鼻根(眉間部)までをすっぽりとマスクで覆い、鼻筋や頬等の肌とマスクの隙間が生じないように密着させる。
   マスクは、使用目的に合致した性能のマスクを着用する。
   花粉や製材・石材等の加工時の粉塵サイズは大きく、ウィルスは極小サイズだ。

例示③:N95マスク外箱の装着説明図


            ちゃんと正しくマスクを着用したとしても
             性能軽視の懐事情優先でケチってて
              リスクを負う覚悟がありますか

                そのマスク 何のため…?
                 ガードしたい粒子は大きい?
                  それとも極小?
                    
                 マスクを付けるな
               目的に応じた性能のマスクを
                 正しく付けたいもの…

                   そうすれば

               周囲も安堵 三方よし


       敵(微粒子)を知り
            マスクを知り
                 意中のマスクと
                      仲よくしよう!        


今回のマスク使用問題で、新型コロナウィルス防護目的で高性能マスクを顎~口~鼻~目元(顔の下半分)を隙間なく正しく覆ったとしても、ウィルス罹患リスクがゼロになる保証はないけれど、マクロ的に見れば、社会全体の安全性が向上することは間違いないコト。
マスクを正しく使って、より安全に街歩き可能な環境を維持したいですね。
自分の身体で、最も高頻度で無意識に手を触れる部分が口・鼻部分とか…
マスクがあれば、直接的な触れ方も防げそう…

でも、理想を現実に近づけるコトは難しいようですネ。
知識豊富な医師等の医療従事者や検疫官でも不適当なマスク姿のマスク軽視派が少なからずおられるようで…


他の対策
プラズマクラスタ機能を有する空気清浄機をお持ちなら、フル稼働させておきましょう。
我が家でも、数年間眠っていた空気清浄機(3台)を最近持ち出してきてフル稼働させました。
空気清浄機は花粉症対策で過去にも話題になったけれど、過湿機能はウィルスの飛散抑制が期待されるし、プラズマクラスター機能はウィルスの除去に有効だってコトなので…

それと、帰宅後の手洗い励行
手洗いも、”したつもり…”はダメで、しっかり洗うコトが求められますよね。

アルコール消毒スプレーも、びしょびしょに濡らして自然乾燥…が合格手順でしょ?
工業用アルコール類はダメ!ですから…

熱湯消毒
80℃以上で殺菌するには少なくとも5分以上、できれば10分は熱湯に”浸して”おくコトが必要でしたよね。
熱湯消毒だといってまな板や包丁に熱湯をぶっ掛けてOK…は自己満足だけで不合格…

重たそうなタンクを背負っての散布消毒作業マン…
見慣れた消毒作業の光景は、打ち水するかのように、地面に向かってシューーーー!!
だけど、病原菌やウィルスって大半が地面に落下するンでしたっけ…?
付着・接触感染のリスクがあれば、せめて人の手が届く高さまでは消毒すべきでは?って思ってしまいます。
埃等に付着して高く舞い上がるかも…なら、ノズルの先をもっと高くまで…、ですよね?


ヒトって、根拠の薄い思い込みや個人的な理解で判断し、行動しがち…なんですよねぇ。
くわばら… くわばら…


 追記 > 中国製マスクは粗悪品だって…  (2020.05.09. 報道記事より抜粋改)
* 新型コロナウィルス蔓延騒動を受けて世界的に品薄となったマスク…
 米国も事情は同じで、米食品医薬品局(FDA)が中国メーカー65社に対して、劣悪な品質上の問題で米国内での輸入販売を禁止した、との報道が5月7日に流れた。
*米職員医薬品局)FDA)は4月、マスク不足を背景に米国の医療従事者向けに、米国の検査機関での事前品質評価を実施しないままにマスクの緊急的な輸入販売を、中国80社に許可した。
 だが、大量輸入が始まった後に疾病対策センター(CDC)が調査すると、ウィルスを防ぐ機能がCDCの基準に満たない製品が見つかった。
 基準では、ウィルスを95%防御するよう求めているが、中国製マスクは24~35%しか防げないマスクもあったという。
 FDAは、中国メーカー65社に対して製品の品質が米国基準を満たしていないとして、米国内での販売を禁止したコトが5月7日に明らかになった。


【マスク既報リスト】
① たかがマスク されどマスク 故に「それダメッ!」  (こちら 
② マスク… 「それダメッ!」           このページ
③ エタノール消毒後の使用済みマスク再使用法    (こちら 
④ マスク以外の感染予防手段 と ウィルスの寿命    (こちら 
⑤ Made in China 粗悪品マスクにご注意を…     (こちら 

 
※マスクをテーマに、知っているコト、調べたコト、その他諸々を整理してみた。
※詳細は、ご自身で調査・確認願います。

※ 既報一覧の目次ページはこちらです。

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