2020/03/20

マスク④必読:マスク以外の感染予防手段 と ウィルスの寿命

(※マスクのコト、調べ直してみた。)
これまでは、マスクのコトを、いろんな視点から述べてきました。
今回は、自分たちができるマスク以外の感染予防策に注目してまとめてみました。

 感染予防・抑制対策には、マスクの使用以外にも、いくつかの簡便な方法があります。
相手は、まるで忍者のように神出鬼没な、得体の知れないウィルスですが、有効とされる手立てを複合的に使ってウィルスの攻撃から我が身を守りたいですね。

他の対策
Ⅰ.空気清浄機の活用
プラズマクラスタ機能を有する空気清浄機をお持ちなら、フル稼働させましょう。
空気清浄機は、花粉症対策で過去にも話題になったけれど、加湿機能は微細な埃やウィルスの飛散抑制が期待されるし、プラズマクラスター機能はウィルスの除去に有効だってコトなので…
我が家でも、数年間眠っていた空気清浄機(3台)を最近持ち出してきてフル稼働させている。

Ⅱ.手洗い励行
それと、帰宅後の手洗い励行
手洗いも、”したつもり…”はダメで、しっかり洗うコトが求められます。
手指のアルコール消毒スプレーも、びしょびしょに濡らして自然乾燥…が合格手順でしょ?
エタノールに晒された細菌やウィルスは数10秒内という早業でほぼ即死…だそうです。
アルコールといってもいろんな種類のアルコール(メチル、エチル、プロピル、イソプロビル、ブチル…)があり、工業用アルコール類はダメ!です。
エタノール以外にも、家庭用消毒スプレーに主成分の次亜塩素酸ナトリウム等がありますが、手指消毒に転用する際は希釈が必要となりますよね。

 手術室に向かう医師たちの完全除菌を意図しての手洗い方法は、新型コロナウィルスの撲滅を目指す家庭でのお手本です。爪の先から手首まで洗ってますよね、丁寧に…


正しい手洗い手順を示す啓発図

(うがい)
嗽のコツは、口の中の奥のほうを意識して…でしたよね。
何回くらい…?  口に含む水の量は多め…? 少な目…? 一回の嗽時間は…?
一回の嗽時間は、息の続く限りのガラ、ガラ、ガラ、ガラ…でオシマイでしょうか。

一般的には、物質が水に溶け込む速度は最初は早くて、物質が溶け込んだ終盤は遅くなります。
また、洗浄回数を重ねると、”物質量/容量の回数乗”と薄められるので、はるかに効率的です。
ウィルスや細菌除去の場合も、一回の嗽時間が短くてもいいから回数が多いほうがよさそう…
嗽時にも応用できそう…ですね。

熱湯消毒
熱湯消毒…は、熱湯に浸すコトが鉄則です。
80℃以上で殺菌するには少なくとも5分以上、できれば10分は熱湯に”浸す”といわれていますよね。
菌が付着した物体が煮沸殺菌温度に達するまでの”待ち時間”といったところでしょうか。
だから、熱湯消毒だといってまな板や包丁に熱湯をザブッとぶっ掛けてハイ完了…は自己満足だけで実は不合格…
凸凹した傷や隅っこに潜む菌類は生き延びているコトでしょう…
しっかり煮沸消毒したいですね。

Ⅴ.消毒拭き掃除
前後左右にゴシゴシ:
日常から、テーブルを拭く際に、テーブルを磨くように前後左右にゴシゴシと布巾を動かしていませんか。
除菌目的なら、そのやり方は不合格です。
汚れ除去にもなりません。汚れをただ薄めて拡散させているだけ…
       
きれいに拭い去るには、布巾の進行方向を一定に保って持ち替えず、同じ方向に動かします。
搔き集めるという意識です。
まぁるく拭きたいなら、(反)時計回りにクルクルと…
直線方向なら、右から左(左から右、奥から手前)へ数回…
往復運動はアウト…!です。

一定方向に拭いた時、布巾の最前部が最も汚れ、最後部はあまり汚れていません。
場所が広く汚れていれば、周囲の汚れの薄い部分から濃い部分へ…と拭き進めます。
拭き方は、汚れ方が少ない外縁部から始めて、徐々に汚染部の中心へ…

もうちょっと拭いておきたい…と思うなら、布巾・雑巾の最前部を少し浮かせながら(又は、最前部を上にめくり上げて)、再度同一方向に拭きます。
二度目、三度目の重ね拭きでは、その都度、布巾の新しい面を使います。

この方法、長年従事した職場では、異物(汚染源)の拡散・混入防止や除去についての常識以前の基本…でした。
ミクロ(μ)の世界が大きく感じる、ナノ(n)、ピコ(p)、フェムト(f)の世界ではコンタミネーションを避けるべき常識的な基本の隠し技…

この方法、きれいに拭きあげる掃除の世界にも通用します。
庭ほうきで、落ち葉を搔き集める庭掃除の場合と理屈は同じです。

殺菌用ウェットティッシュで拭うときにでも応用してみましょう。
これまで以上に除菌仕上げのアップが期待できるでしょう。

商店街でも病院でも、清掃・除菌作業は、科学者ではないごく普通の従業員…
前後左右にゴシゴシ…していますね。
試しに、着色液を零したエリアを拭きとってみれば、日常的な手技が不十分だってコトに気付くでしょう…
細菌やウィルスは増殖能力があり、万が一、拭き取り残しがあれば厄介な存在です。

 タンクを背負っての消毒作業:
重たそうなタンクを背負っての散布消毒作業マン…
見慣れた消毒作業の光景…ですね。
打ち水するかのように、地面に向かってシューーーー!!

だけど、病原菌やウィルスって大半が地面に落下するンでしたっけ…?
付着・接触感染のリスクがあるならば、せめて人の手が届く高さまでは消毒すべきでは?って思ってしまいます。
埃等に付着して高く舞い上がるかも…なら、散布はもっと高くまで…ですよね?
打ち水式消毒散布は中途半端な作業のように感じますが調べてほしいですね。

頬を触れ合わせながらのハグが日常的な生活習慣のイタリアでもないニッポンでも、ライブハウス屋形船スポーツジム医療機関等でも集団感染が発生しましたね。
接触感染ばかりが強調されているようだけど、握手やハグ文化もない日本なので、可能性が最も考えられるのは、やっぱり狭い空間での空気感染…でしょうか。
飛沫感染なら5μm、ウィルス単独なら0.1μm未満…の微細粒子が、舞い上がった埃に乗って拡散していたか…
閉じ込められたクルーズ船内での感染拡大も似たような状況だったのかも…
だとすれば消毒は天井部まで実施すべきで、室内全体の空間を消毒…なら安心なのですが…

3/18報道:) 政府が乗客に船内待機を要請した5日後の2月10日に、国立国際医療研究センター幹部が、船内は「感染蔓延期」で乗員が媒介しているとの見解を船内の状況報告とともに厚労省幹部10数名に「重要」と記したメールで伝達し、「2月5日以降も感染が遮断されず、乗員を介しての感染拡大の可能性があり、船内は感染蔓延期にある」との見解を示し、その後の予測を説明し、全乗客乗員の船内待機を見直すよう要請していた。 乗客乗員約3700人の船内待機を継続 → 2月19日より下船を開始。3月1日までに下船完了。 →  感染者712名中死者7名.。

過去のウィルスの事例では、物体に付着したウィルスの生存期間は約10日間だったかと…
今回も似たような性質なら、半月も過ぎれば安心感もグンと増してきますね。

★ スクリーニング ★
スクリーニングも、マクロ的には、疫学的な感染抑制手法…でしょうか。
スクリーニングとは、無数の対象から特定の対象を絞り込む手法。
対象が広範囲の一次スクリーニングから、段階を踏んで二次、三次…と絞り込みます。

実際の実施方法については、疫学的統計手法に明るい専門家の知恵を拝借しながら実施に移してほしいですねぇ…
地球人口数10億人中の患者が数1000人という、1/100万のレベルでの早期発見手法が求められています。
現在は、疫学的手法に基づくリスクの早期発見という観点というよりも、国情に応じ、医学関係者が医療現場の現状を踏まえて受け入れられる範囲内の手法のよう…
あのWHOも似たような手法を推奨しているようですが、患者発生の現状に応じたルールの柔軟な運用を新たに編み出してほしいですね。

自宅待機とかの軽症感染者が野放し状態では感染拡大リスクを阻止できないし…
検査処理数はまだまだ限定的… 公衆衛生学的にはこれが問題…です。
潜在的な保菌者がいても、発病し、重症化するまではウロウロと動けます。
時間だけが過ぎ、自然収束を待っているのかも…
全人口の約8割が抗体を獲得すれば、自然収束に向かう…という専門家の指摘が気になります。

危険の目印がないけれど気持ちだけでも   ご用心  ご用心…


ヒトって、根拠の薄い思い込みや個人的な理解で判断し、我流基準で独自行動しがち…
個人的レベルでは、のど元過ぎれば…の忘れ上手タイプが多くて、衛生用品類もある程度の備蓄が必要なのに、コトが発生してから買い漁り、買い焦り、買い占め行動に進んで参加し、日頃からの身近な危機管理意識が薄いコトに対しては自己反省を回避する…が今回も立証されかけているのが現状のようですね。

くわばら…  くわばら…


― 完 ― 

 追記 > 新型コロナウィルスの”寿命”が分かってきた。
(3/19 報道記事より抜粋改)
* 新型コロナウィルスの寿命(感染能力)が明らかになってきた。
 18日までに米国立衛生研究所(NIH)等の研究チームが発表したところによれば…
 一般的に、ウィルスは宿主細胞から離れると活動を維持できなくなるが、新型コロナウィルスが培養用の細胞から離れて「エアロゾル」という飛沫よりも小さなサイズの微粒子状態で空気中に漂っているときには最大時間後でも感染能力を保持していた。
 プラスチック板上では最大72時間ステンレス上では48時間感染能力を保持し、上では時間段ボール上では24時間で能力が消滅した。


 追記 > 台所用洗剤の新型コロナウィルスへの”消毒有効性”が分かってきた。
(5/23 報道記事より抜粋改)
* 経産省は22日、台所用洗剤に含まれる洗浄成分「界面活性剤」の内の5種類が有効だったと発表した。
 5種類の成分とは、「直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム」、「アルキルグリコシド」、「アルキルアミンオキシド」等。
 一定の濃度でウィルスの数を99.99%以上減少させる等の効果を確認。
 (実験方法)有効成分を含む洗剤2.5~5gを水500mlに薄めて布に染み込ませ、テーブルを拭く、という使い方を想定。
 ・対象外…手指の消毒。 目に入ったり吸い込む恐れのあるスプレー噴霧。


【マスク既報リスト】
① たかがマスク されどマスク 故に「それダメッ!」  (こちら
② マスク… 「それダメッ!」           こちら
③ エタノール消毒後の使用済みマスク再使用法    (こちら
④ マスク以外の感染予防手段 と ウィルスの寿命    (このページ 
⑤ Made in China 粗悪品マスクにご注意を…     (こちら

※4項に渡り、マスクをテーマに、知っているコト、調べたコト、その他諸々を整理してみました。
※今項は、個人的な見解も含めて現状に触れてみました。
※詳細や直近情報は、ご自身で調査・確認願います。

※ 既報一覧の目次ページはこちらです。


0 件のコメント:

コメントを投稿