2020/09/03

新型コロナウィルスと向き合えば… ① 壁の向こうのぼやき声


新型コロナウィルスに関わる話題を、目に触れた範囲で信頼性が高そうな情報をメモってきたが、この辺りで現況を整理してみた。

予定は全部で三回。

    ① 世間の動き ……………(このページ

    ② 防護具マスク ……………(こちら

    ③ 新型コロナウィルス ……(こちら


今回は、社会の情勢と環境をメインに「世間の動き」を…






<コロナ禍での世間の動き>



この国は

特に最近、どこかがヘン


 

モグラ叩き

神出鬼没の新型コロナウィルスに対して、成す術がなく、発生してから後手後手の対応ばかり…

もっと科学的に先手先手の対策が取れないものか…

現状は、発生場所と陽性者の対応と、陽性者の行動軌跡を追う濃厚接触者の追跡調査ばかり…

この後手対応は、まるで、モグラ叩きゲームそっくり…


総指揮官は、感染症対策に疎かったか…

空気感染ルートが濃厚な感染力が強い感染症に、モグラ叩き手法は手緩くて感染抑制は期待薄…

専門家の声はどこまで届いているのやら…

 


国防力が脆弱…?

このような現状から見えてくるコトがある。

それは…この国の防衛力。

突然の、新型コロナウィルス蔓延阻止への早急な効果的策を何一つ打てず右往左往…

生物兵器攻撃や生物テロ攻撃に対しては、全くの無防備…かなと。

 


最優先は公衆衛生

社会秩序が安定しているニッポン…

新型感染症が発生したら、公衆衛生の保全が最優先…では?

そのために障害となりそうな社会習慣・慣習に対する緊急措置を講じるのが政治…では?

この順序が重要で、大原則…

 


私利私欲ありや

でも実際には経済最優先…のようで、どこかで何かの損得勘定の算盤をはじいているみたい…

結果的にほくそ笑むのは誰? どの業界

それで新型コロナウィルスの脅威に勝てる

 


GoTo割引は妥当か?

健常者も、無症状感染者も、疑陽性者も、軽度発症者も、ごちゃまぜで無差別に国民を動かそうとする政策が動き始めた。

PCR検査ナシで人を動かそうとする…これが問題。

無症状感染者も全国徘徊をどうぞとばかりにGo To ナントカの大きな掛け声

微熱等の前兆があっても風邪気味?との自己診断で街中へGo

政府の割安音頭の魔力に取りつかれ、全国徘徊の旅へGoGoGo

新型コロナウィルスも同伴OKでGo

ハイリスクの東京発着プランを除外してでもGoGoGo

全国にウィルスを蒔き散らすリスクがあっても、これが国民に有益な、鳴り物入りで実施すべき良策…?

 

割引補助対象は、旅行業者利用の旅行者限定とは何ゆえか、その意図が不可解…

人の移動啓蒙策なら、個人も、日帰り小旅行も、公平に対象とすべきなりや…

観光関連業界テコ入れが意図なら、その旨を堂々と告知すべきなりや…

移動交通機関、宿泊施設、観光施設…等々それぞれに割引補助制度を設定すれば済むコト…

何事であれ、良策の新規導入時には、常に簡素な手順設定を旨とすべき…

 

約1ヶ月後…

新型コロナウィルス陽感染者を含む全国徘徊者数は約420万人だったそうだ。

その後8/20までに Go To 対象宿泊者数は556万人で、100万人増だった。

 

だが案の定とでもいうべきか、千葉県内の旅館でクラスターが発生した。

千葉県の8/25発表によれば、業界制定ガイドラインに従って感染防止策を講じていた旅館「緑水亭 勝浦別館 翠海」(勝浦市)で7/25までに従業員7名が感染し、クラスターが発生、と発表。

また、観光庁は、824日時点の感染者数16人から31日には宿泊施設23ヵ所で31人へと増加したと発表。GoTo割引利用者は31人中6人だったとか…

 

これで、増えた人波に旅行・観光業者は一息付けそう

人が動けばウィルスも同伴で動き、それだけ加速度的に感染が拡大する…

そしてその後に、待ち構えているのは巨大化した第二波、第三波の巨大津波

さらにそのあとに残るは閑古鳥の鳴き声ばかり

この少々いびつな施策に、東京発着除外への不満組は、東京発着も認めよと…

嗚呼、賢人なら、目先の欲に目が眩むなかれ。

 


これぞ唯一の妙案なり

周りは、圧倒的大多数の健常者

どうしてもGoToナントカを実行したいのなら

無償検査処理能力を(例えば≧100万検体/日に)拡充させ、直近検査で判明した陰性証明書持参者のみをGo Go ナントカに誘うべき。

無駄使いと酷評される公金を検査体制の最大限の拡充に振り向けて、シロ判定者のみをGo To ナントカに誘うべき

シロ判定の徘徊者なら、受け入れ側も安心して歓迎するハズ

 


希望の光は見えず…

ウィルスは変幻自在の変異が特徴…

これが口蹄疫のような家畜の伝染病なら、家畜の移動禁止、畜舎の完全消毒、全頭屠殺処分…だろう。

これがウィルスに対する勝利への方程式だってコトは知っている。


だが今回は、ヒトが対象故に、この手法は通用しない。

そして現状は、移動OK、社会活動OK、完全野放し…

これでは、ウィルスの増殖・拡散に歯止め効果なし…

 

ならば、その後の結果は明らか…

一部の専門家が指摘する8割以上の人々が免疫を獲得するか、特効薬の出現までは、我が身の安全を神仏に祈るしか術はなし…

 


最善策は早期発見+検査技術力

検査対象拡充で医療崩壊云々はナンセンス

どこかの国では、一週間の突貫作業で大規模な医療受け入れ施設を設営し、必要スタッフを全国から招集したそうな…

どこかの国では、一日の検査処理能力が100万検体に達しているとか…

感染症対策機能があれば仮設施設でいい。要はやる気があるかないかの気持ち次第

国は、非常時への備えを怠るべからず。

非常時の対処を、平時の常識で対処すべからず…

希望者と必要者全員の検査態勢の拡充は必要不可欠

 

検査検体採取技術向上も必須条件

臨床検査検体サンプリング技量の得手不得手が致命的な結果を招きかねない。

ヘタクソな検体採取は、感染者でも陰性の判定に… 恐ろしや…

ゆえに、感染症対応に熟知した臨床検査技師の人材育成も早急に拡充すべきなり

 


結核菌に非ず

結核菌なら、結核菌保菌者の行動後追い調査は効果があるようだけど、感染力が強くても、発生源の後追いという、モグラ叩きのような手法が通用すると信じているのか、保健所の皆さん

今回のように、法律の枠内でルーチン的に動かざるを得ないって辛くない

保健所は公衆衛生の守護神…では?

前例無き事例に向かっては、前例となる新事例を行動で示すべきや…

 


似て非なる政治屋と政治家

この国は

目先の事象に敏感過ぎて、大所高所からの中長期的な新路線敷設が苦手のよう

政治屋サンは、未知の事象にも、算盤を弾きながら、既存の法制度内で対処したがるンだよねぇ


現状は、感染拡大阻止・予防対策ナシで、根拠に乏しい「三密」回避を叫ぶだけ…

政治屋サンばかりだから…?

 

旗振り役サン、ホントに新型コロナウィルスへの理解はOK

お役人の仕事量ばかりが増える複雑な手続きの各種補助金制度然り。

アベノマスクも然り。

次々打ち出す施策はどうもピンボケ気味で消化不良のように映るンだけど

 

残念ながら、今回は、政治家サンが不在だったか…


政治家サンは、国家百年の体系のビジョンをしっかりとお持ち…

政治家サンなら、そのビジョン実現に向けて、強い信念とリーダーシップを発揮して、ウィルスの本質を捉えながらこの難題に立ち向かったハズ…

政治家サンなら、未知事象への非常時対応を、周囲の利害関係を少々損ねても、先ずは非常事象鎮静第一に行動するハズ…

 


庶民の自覚と行動にも…

人は、強制ではなく単に要請されただけなら、「このくらいなら…」とか「自分一人くらいなら…」とか自己に都合の良い独自尺度で判断し行動する特性があるとされる。

<調査>

※(町田東京医大助教ら)今年2~5月の第一波流行中に、発熱等の風邪症状があっても外出した人の目的と割合:

 ・調査:関東地方在住者で仕事を持つ20~79才の男女1226人へのインターネットでアンケート。

 ・設問:政府が「風邪のときは休んで自宅待機を」と呼び掛けた2月17日以降に体調悪化があったか、(自宅待機推奨の)発症後7日間に外出したか、外出の目的等を尋ねた。

 ・結果:

  食料品等の買い物……71%、 仕事……62%、 外食……21%、

  病院以外はは外出せず……17%、 習い事・遊び……6%、

  行事・集会……6%、その他……29%

調査期間中の頃は、政府は、新型コロナの初期症状は風邪とよく似ているため、風邪症状がある人は出勤を見合わせるように求めていた。

 


教訓?   ――思いつくままに…――

A.豊かな知識

   ・指導者たる者、未熟で曖昧な知識でもって、未知の自然現象を相手の対応を指示・命令すべからず。

   ・今回の新型コロナ禍…、初期対応の拙さが際立ち、その後の蔓延を招くコトとなった。

   ・初期対応は、感染被疑者の陽性確認に非ず、無作為な感染源の早期察知にあり。

 ・検査網は浅くとも最大限に広く…


B.発生ごく初期

   ・未知の突発的感染症発生時の初期対応手順をマニュアル化すべし。

   ・現場:発生現場を完全封鎖。クリーンエリアを設定。防疫ゾーンを完備。診療設備を設置。

   ・区域:人の移動を強く抑制。医療、防疫スタッフを配備。物販の搬出入・接触を厳重管理、等々。


C.発生初期

   ・拡散状況の早期把握体制確立手順をマニュアル化すべし。

   ・早期把握:発生源の早期発見に注力。広域多数検査体制の確立。検査処理能力を最大限化。

   ・後方支援:診療病院の拡充。要観察者の隔離施設を確保、等々。

   ・態勢強化:診療機器操作や検体採取・分析スタッフの増員・再教育。


D.検査態勢

   ・疫学的手法を基本に、検査検体の迅速大量分析手法態勢を早期に立ち上げるべし。 

   ・多人数の迅速検査が最重要で、一次スクリーニングを重視し、拡散予兆サインを早期把握すべき

   ・一次スクリーニング…複数検体を混合、グループ化(複数検体を統合→感度上昇のための培養)。 陽性検体の対象者を個別に再検査へ。

   ・最終個別検査…………通常体制で。


E.通知の周知

    通知の周知徹底は人々の理解度次第…

    今回、個人的理解・判断基準での独自行動が多々あり。

    通知による不利益者への配慮も必要。


F.不安と安心

   ・感染後の重症化リスク不明、治療法・特効薬ナシ、対症療法のみ…が不安感を増幅か。

   ・感染拡散経路の曖昧さが、予防効果の低い対策奨励への要因の一つとなったか…

        

 


まとめ方は、課題が多過ぎて、まだまだだけど…

目に付くのが、検査体制の不十分さ…

時間を経ても検査処理能力の拡充が超スロー…

感染症拡大への対応策としては弱すぎるみたいで…



 

と まぁ…


思案するコト多々あり…

 


コマッタ コマッタ


ホントにコマッタ


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