(別のメモがさらに見つかり次第、随時追記するかも…)
記述順はランダムで、特に意味はなし。
―― 神様の緻密作品 : ヒトの身体の神秘さ ――
< 動物全般 >
達者で長生き…は誰もが願うが、意のままにならぬが己の命…
動物全体では命ってどんな法則があるのだろうか…
命は、神様が創り上げた基本中の基本…
Ⅰ.寿命 ⇔ 体重 ⇔ 心拍数 の関係:
このような関係にあるそうな…
(軽)←――― 体 重 ―――→(重)
短命 ⇐======= 寿 命 =======⇒ 長命
(多)←――― 心拍数 ―――→(少)
短命な動物ほど体重が軽くて心拍数が多い。
長命な動物ほど体重が重くて心拍数が少ない。
Ⅱ.寿命と心拍数:
心臓にはしっかり頑張って欲しいなぁ…
自律神経に支配され、意のままにならない鼓動を
長持ちして欲しいので、タマには休憩させられたら?
と考えたくもなる。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
心拍数(回/分) 寿命(年)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
マウス 600~700 2~ 3
ネ コ 120~180 10~15
ゾ ウ 30 70~80
ヒ ト 60~70 30~40 の計算…
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
心拍数からは、人の寿命は40年らしい…
ヒトも、縄文期~明治前期の頃は、この想定寿命(短命)に近似していたそうな…
人生 40年……
織田信長が吟じたコトでよく知られる当時の民芸 幸若舞の演目「敦盛」の一節
『人生50年 化天のうちを比ぶれば 夢幻のごとくなり…』
の人生50年は、
天界との対比ゆえとはいえ、届きそう…な、当時の長寿年齢でもあったらしい。
上表から、総心拍数は10~15億回 となる。
総心拍数≒15億回とすると、
日々の心拍数≒10万回/日。
つまり
生涯の総心拍数は動物の種類にかかわらずほぼ一定なので、
心拍数の早い動物は寿命が短く、
心拍数が遅い動物の寿命は長い…
というコト。
だが
現実的には、ヒトの平均寿命は約80年…
となると
生涯にわたる総心拍数≒約30億回 となり、
動物の2倍以上…
神様の設計寿命を超えたヒトの寿命は、100年へとまだ伸びそう…
これは
神様の神力を超えた人類の文明力の成果…だろうか?
< 発生学 >
現代人へと進化する遙か以前のヒトの原型ってどんなイメージ…なんだろうか。
今の容姿と 似ている? 似ていない?
受精卵が細胞分裂増殖し始め、最初に形として現れるのが心臓…
トックン トックン ドッキン ドッキン
ちっちゃくても しっかりと鼓動し始めます。
諸臓器が形成される頃には
筋肉と皮膚が背後から全体をくるりと包み込みます。
この胎児期の成長の過程で、進化の痕跡が垣間見られる時期があるそうな…
誕生後の姿にも、進化の痕跡が残っているそうな…
Ⅰ. 正中線:
妊娠線なら聞いたコトがあるけれど…?
発生学上の進化の痕跡だって…?
生体の前面・背面の中央を頭から縦にまっすぐ通る線。
発生学的には、皮膚や筋肉は背中中央から前部へと身体を包み込み、前部中央で接合。
接合部は伸縮性が小さく、筋層部には血管の体側左右からの相互貫通がない。
① 皮膚・妊娠線:
起点の背後から前方へと広がり、前部の中央で接合する。接合した皮膚部分は伸縮が小さく、妊娠により腹部が急激に膨張して皮膚も伸びるが、ほとんど伸びない接合部は周囲よりも皮膚色が濃く、筋状の肉割れ線として浮き上がる。いわゆる妊娠線である。
② 筋肉・血管:
背後から前へと筋肉や皮膚が諸器官を包み込むように回り込み、前部の中央線で接合した結果、腹部の筋肉層に分布する血管は左右の繋がりが絶たれている。 ”正中筋層”である。
手術時において、出血リスクが少ない正中筋層を縦に切開する所以でもある。
③ 人中:
読み方は’じんちゅう’、’にんちゅう’。鼻の下と上唇の間の凹み部分。皮膚や筋層が背中側から左右に分かれて中央部を包み込むように広がり、最終的に前の正中線でくっ付いた名残り。不都合な接合の場合には口唇裂が生じる。四つ足動物では三ツ口状態が正常。
④ 陰嚢・陰唇:
睾丸等を包む袋の陰嚢は中央に左右からの接合痕が線状に残る。
陰茎先端部等、排尿期の先端部は大陰唇、小陰唇の二つに分かれている。
陰茎先端部等、排尿期の先端部は大陰唇、小陰唇の二つに分かれている。
Ⅱ. 臓器・器官:
① 一つだけ:
一個だけの諸器官は、鼻や口のようにほぼ正中線沿いにあるが、ズレた器官もある。
一つだけ……脳、鼻、口、心臓、胃、胆嚢、膵臓、臍、性器(子宮、卵巣、陰茎)、排泄器(排尿器、肛門)等。
② 子宮:
進化論的には進化が最も遅れた器官ともいわれ、異常率が高いコトでも知られ、不妊・難産リスクの遠因ともされる。
器質的に問題が無くても、位置、前後左右への傾き等に種々の差異が生じるようで、正常子宮よりも、位置や傾きが若干ズレた異常子宮のほうが割合が高いとも言われ、正常という概念を当てはめがたい臓器でもある。状態によっては、妊娠率、流産率、難産率に関係する場合もある。
Ⅲ.進化で退化:
当初は存在したが、消え去ったり、数を減らしたり、痕跡のみが残ったり…の部位。
① 尾骨: ヒトにも尻尾があったンだぁ…
退化した尻尾の痕跡。尾てい骨とも称する。
妊娠約2ヶ月頃までの胎児にはよりはっきりとした’尻尾’が見られ、妊娠週数が進むにつれて退化消失する。尾骨はその名残りの痕跡。
進化が無ければ、ヒトにも尻尾があったという証拠。
ヒトも他の四つ足動物と一緒…ということ。
② 乳房:
乳房数……哺乳類では、最高は24個(テンレック)で、ブタ14、イヌ10,ネコ8,キリン、パンダは4つ、ゴリラ、象、ヒトは2つ。進化論的には、ヒトの乳房数は元々6対(?)で、上から2対目の乳房2つを神様が残したと…極めて希だが、一対よりも多くの乳房(副乳。多くは痕跡)を持つ女性が存在し、記録上の最高数は9対(18個)だとか…
③ 体毛:
体毛の減少……進化の過程で減少したが、体温調節で全身から発汗するヒトには不要、ダニ等の外性寄生虫予防面から、等の諸推察あり。多い頭髪………進化の過程で減少しなかったが、就寝時の体温維持のため、紫外線からの頭部保護、等の諸推察あり。
Ⅳ. 正常とは:
特に病的ではない諸臓器が機能的に好ましい位置、形状、大きさ、傾きを一定に保ち、量、回数…等が高頻度に現れる状態。正常範囲とは、統計学的には、95%以上の確率で該当する範囲。だが、子宮はこの状態に該当し辛い臓器で、進化の速度から取り残されたように進化が遅れているとされる子宮は、位置、傾き、形状等に個人差が大きいとされ、個々の形状が着床率、流産率、難産率等にも影響する。
< 全身 >
a. 細 胞 数 :約37兆個
b. 遺伝子数:約2万5000個
c. 皮 膚 :
・新陳代謝≒28日間周期。
・総入れ替え期間 ≒ 2年9ヶ月。
・重量(皮下組織を含む):体重の約16%。
・面積:約1.6㎡。
・表皮:厚さ ≒ 0.2mm。
角化細胞 ≒ 95%。
色素細胞(メラノサイト)≒5%。
基底細胞が分裂、表皮細胞として脱落迄のターンオーバー時間≒45日。
・皮膚:
ヒト…発汗機能があり、汗をかく。
気化熱による体温調節だけではなく、汗に含まれる多くの分泌物が皮膚保全に働く。
ウマ…ヒトと同様に汗をかく。
イヌ…発汗機能が無く、角質層をフケのように剥がしながら皮膚を保護する。
犬用胴衣や入浴洗浄は皮膚保全上悪効果。 ← ワンちゃん好きは要注意!
ヒトと犬を同等視した行為は大間違い。 ← ワンちゃん好きは要注意!
黄色人種…皮脂分泌量が多く、表皮が潤っている。
黒色人種…皮脂分泌量が常に少なく、皮膚は乾燥状態。紫外線に強い。
皮膚がひび割れやすく、オイル塗布が欠かせない。
白色人種…皮脂分泌量が黄色人種ほどには多くない。乾燥肌体質も多い。
頻繁な入浴で肌が荒れやすい。紫外線に弱い。
温泉好きな日本人の感覚で他の人種に、シャワーではなく、
日本人感覚による頻繁な入浴・長湯を勧める際には
皮膚障害発生リスクに要注意。
親切心があだになるかも…
d. 褐色脂肪組織
新生児~乳児期が最も大きくて、成人が最も小さくなる、不思議な組織。
脂肪組織は、白色脂肪組織と褐色脂肪組織の2タイプがある。
主な機能は、白色がエネルギーの貯蔵、褐色が貯蔵エネルギーを使っての発熱。
白色脂肪組織は、主に左右の肩甲骨から首回り辺りに分布する。
就寝時に、肩を冷やすなって言われたコトは?
白色脂肪組織は生後約半年辺りまでが最大で、その後体格の成長につれて次第に縮小し、成人では赤ん坊に約1/3ほどに縮小とか…
e. 安産への工夫
二足歩行のヒトは『小さく産まれて、大きく育つ』という特徴がある。
※頭蓋骨:ヒトの頭部は、重要な知恵の塊「脳」をガードするために数個の断片が組み合わさった球形の頭蓋骨で保護されている。大きいヒトの頭部は、出産の際には安産の妨げになりやすく、神様は一計を案じた。胎児期には頭蓋骨の各断片に隙間を保ち、産道通過時に受ける頭部への圧力を頭蓋骨の変形という妙手で切り抜けた。誕生後、頭蓋骨の隙間は成長につれて密着し、脳の強固なガード装置となる。
※肩: 幅広の肩は、二足歩行の安定化に重要な役割を果たすが、狭い産道を抜け出すには支障を生ずるので、神様は一計を案じた。胎児期に、鎖骨の成長速度が胎児期から出生直前にかけて減速し、出生後に再加速している、という。肩幅が狭い状態で産道を通過させるという安産のための神様の工夫だ。 (京大理学研究科)
< 脳 > ―記憶と記憶力―
人間は、動物の中で、特に脳を進化させている。故に、脳の機能は複雑…
アタマの善し悪しは、脳みそを収納する頭蓋骨の容量の大小とも関係する。
① 脳容量:
猿人 …………………約 500cc
ホモ・ハピリス………≧ 600cc ………人類の祖先
ホモ・サピエンス……≒1350cc ………現代人の祖先。
*欧州で繁栄したネアンデルタール人は約4万年前に絶滅。
アフリカで誕生したホモサピエンスの一部が北上、ネアンデルタール人と出会い、その混血人が繁栄したのが現代人? 遺伝子解析からも傍証。
② 脳の記憶:
記憶の場所……海馬と大脳皮質。
記憶量の増加に応じて大脳の表層が皺状に表面積を広げる。
記憶……記憶新情報は海馬へ → 情報を整理整頓 → 大脳皮質へ転送 → 記憶の蓄積。
海馬……繊細な部位で、強いストレスで容易く機能が変調する。
③ 記憶:
*陳述的記憶……頭で覚える。文字の学習、計算の仕方等。
*手続き記憶……体で覚える。運動の繰り返しで学習。自転車乗り、水泳等。
記憶は永久的。
*大脳皮質………脳の外側に広がる領域で、知覚、記憶、思考等多様な機能を司る。
筋肉の大雑把な動作に関与。
前頭連合野……情報最高指令所。関連する記憶情報を集め、一時的に保存。
情報を解体、再構築、新規立案、実行、点検等を司る。
*海 馬…………記憶や学習に深く関与。
CAI領域は、過去の体験記憶や空間記憶に関与。
*小 脳…………筋肉動作の細かな微調整に関与。
④ 記憶力:
*記憶情報は、若い年代の初期情報ほど大脳皮質の深層に、最近の情報ほど表層に刻まれ、表層の記憶情報ほど消失しやすい、とされるが…
アタマの善し悪しは、この辺りの構造がいささか違っているのかも…
< 呼吸器 >
生まれてから今まで何回息をした? あと何回呼吸できそう…?
a. 生涯呼吸回数:約5億回 …………………… 心拍4回/呼吸1回
b. 肺胞表面積:約100㎡ ≒ 30畳……………広いが、小腸絨毛突起総表面積の約半分。
< 循環器 > 血管…外膜~中膜~内膜の三層構造
血管も健康度が気になるヶ所… 静脈血管と動脈血管がある。
a. 心拍出量 :5㍑/分 ≒ 80ml/回が押し出される。
b. 血管総延長:約10万km ≒ 地球2.5周 …………………とてつもなく長い!
c. 血 管 径: (大動脈) 直径 ≒ 500円玉
(細動脈) 直径 ≒ 鉛筆の芯
(毛細血管)直径 ≒ 0.1~0.007mm
(各静脈) 直径は対応するそれぞれの動脈よりも大きい。
d. 血管内皮細胞:
(面積) 約7000㎡ ≒ テニスコート約27面
(新陳代謝)約1000日。 総入れ替え期間≒2年9ヶ月
< 消化器・排泄器 >
数字で見ると、排泄器官も又すごい器官…
a. 消化管:口~肛門までの長さ ≒ 9m≒平均身長(165cm)の5~6倍。
・食道:約20cm。 蠕動運動伝播時間 ≒ 4~5cm/秒。
食道に入った食べ物は蠕動運動で下方へと運ばれ、胃袋迄に約4~5秒間…
これが食べ物をゴックンと飲み込むための必要時間。
・胃 :容積…(空腹時)≒50ml
(満腹時)≒1.5~1.8ℓ………………大食漢の胃袋は凄い!
バリウム検査による膨満度からは約500ml程度と推定。
胃液…pH ≒ 1~2。
唾液中細菌(10の8乗個/ml)+食べ物中の細菌数が胃液に晒されると10の2乗個/mlにまで殺菌される。
酸性下で活性化される消化酵素ペプシンの作用で、直径2mm以下に微小化後に十二指腸内へ送り出される。
・小腸:胃と大腸をつなぎ、食べ物を消化し栄養分を吸収する重要な部位。
十二指腸、空腸、回腸で構成。内壁には、無数の絨毛突起がある。
約6m。 直径≒3cm。
内表面積 ≒ 5700㎠ ≒ テニスコート一面の1/4。
・大腸:小腸から続き、盲腸、結腸、直腸で構成される肛門までの部位。
水分やミネラルを吸収し、非消化食物を腸内細菌と共に大便として排泄させる。
胃に入った食べ物が肛門から排泄されるまでに約24~72時間を要する。
約1.5m。 直径 ≒ 5cm。
b. 腸内細菌:善玉菌、悪玉菌、日和見菌が存在し、健康状態や年齢等により変化する。
(個数)数10兆個。 大半が嫌気性菌。
(重量)1~1.5kg ≒ 数100種~2000種 ≒ 100兆個 ≒ 肝臓重量。
………大腸に99%以上が分布。
c. 絨毛突起:腸内の輪状ひだにある無数の微少な突起。腸管内皮細胞面積が著しく拡大。
消化された栄養分や水分を効率よく吸収する。
直径≒0.1~0.2mm。 長さ ≒ 0.4~1.0mm。………小さ~い!
総面積(小腸):約200㎡ ≒ 60畳 ………………………広ぉ~い!
d. 大 便 :固形物は、主に、未消化食物、腸内細菌、剥脱上皮細胞がほぼ同等割合。
色調は、胆汁液の黄色。健康のバロメーターにも…
(成分比)……水分(70~80%)+未消化食物(7%)+腸内細菌(7%)
+剥脱上皮細胞(7%)
e. 腎 臓:主な機能は、全身から運ばれてきた血液中の不用物を体外排泄するための分別。
一時排泄の原尿中に漏れ出た必要分を再回収。大量処理。
最終的に体外排泄すべき尿を分別。正確処理。
原尿 ≒ ドラム缶1本/日 …………………漏れ出た必要成分を回収。
排尿 ≒ 1~2㍑/日 ………………………不要成分を体外排泄。
< 生殖器 >
大気汚染、水質汚濁、土壌汚染問題が深刻化した1960年代頃から、人的健康問題と絡めて環境汚染、公害が社会の関心事となり、当時は、生殖機能への影響も懸念されていたが、最近は話題性価値が減じたのか、改善されたのか、注目度が低下している。
生殖問題では、先天的特性から自然逸脱した異常例もあれば、加齢的な機能低下による異常例リスク増大や、社会活動に伴う環境的な負の要因が起因と推測される異常例等が混在しているハズ…
1.男性
a. 生殖器:
陰茎、陰嚢、精巣、精管、精嚢、前立腺、尿道がある。
陰茎には3つに分かれた勃起組織の海綿体があり、血液で満たされると固く大きく勃起する。
精巣上体はコイル状になった微細な管で、伸ばすと長さが約6m弱。
b. 受精を果たす精子:
精液中に含まれる精子の総数は約1億匹。 でも、元気に動き回る精子は少数…
卵管まで辿り着く精子は約100匹。 子宮内での精子の生存率は約3日間。
弱酸性の膣液で満たされた子宮内の環境は精子にとっては過酷過ぎる。
卵子が待つ場所までの精子の移動距離は約18cm。
人に例えるなら、約6kmの遠泳距離に相当する。
ようやく卵子まで辿り着いた1匹の精子が卵子との受精を果たす。
c. 精子検査基準:
*WHOマニュアル2021年版(第6版)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
精子量 濃度 総精子数 運動率 前進運動率 生存率 正常形態率
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
1.4 cc 1600万/ml 3900万 42% 30% 54% 4%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
*加齢:加齢により、これらの値が悪化傾向、即ち、受精能力の低下がある。
*妊娠確率:25才を基準に35才との比較では、およそ半減するとされる。
2.女性
a. おりもの:
初潮が始まる少し前頃から、子宮内や膣内部ら分泌される液体で、乳酸菌が含まれるために弱酸性を保つ。液が流れ出るために子宮や膣内を雑菌の侵入を防ぐ役目がある。
a.生涯生理回数:
・一世紀前と比較すると驚異的な差が見られる。
・現代女性は、一世紀前の女性と比べると、生涯妊娠期間や授乳期間が減り負担軽減されたが、それ故に、生理回数が大幅に増加し、その負荷を軽んじてはならないだろう。
<100年前> 85回 …… 妊娠回数多。授乳期間長。
<現 代> 450回 …… 妊娠回数少。生涯妊娠回数、授乳期間が影響。
b. 卵子良質度:年代別
・加齢により卵子の質が低下し、受精能力が低下。30才台後半以降では急速に低下。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
年代 20~24 30~34 40~44
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
妊娠率(%) 100 85 35 …30代から低下
不妊率(%) ≒15 <30 …30代から上昇
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
c. 卵子数:
*加齢と共に卵子の産生力が減少し、30才台後半以降は受精確率が急低下。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
年代 胎生期20週頃 出産時期 思春期~生殖適齢期 ≦37 閉経期(≦51)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
個数(万) 600~700 200 30~50 2 0.1
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
d. 出産適齢期:
出産にも”適齢期”があるようだ…
成熟精子と成熟卵子との出会いが前提のようだが…
その卵子、排卵後の寿命はわずか1日…
元気な健常精子群が、弱酸性分泌液で満たされた過酷な環境の子宮内を生命を掛けて泳ぎ抜き、勝ち抜いた唯一の精子だけが健常な成熟卵子と巡り会うと受精に至り、ようやく妊娠となる。正常な妊娠、出産、新生児を願うには、受精時に、精子側も卵子側も、成熟時期にあることが重要。 成熟度の適齢期間は男性側は比較的長く、女性側は少々短くなる。健常性が劣る年齢期の受精卵は、流産率が高まり、健常児出産率が低下する傾向にある。このことから、大まかながら、好ましい出産適齢期が推察される。
*妊娠のし易さ:概ね32才頃までは緩徐に低下し、37才頃から急激に低下する。
末っ子は母親の30才台前半までに…が好ましいか。
*卵子染色体異常:35才頃から異常率が上昇する。
*母体年齢と流産リスク:母体年齢が35才頃から妊娠率が低下傾向を示し、35才で流産リスクが3倍弱と高まり、39才頃から出産率が急減し、流産率が上回る。
*晩婚と流産リスク:母体年齢、カップル年齢の高齢化につれて、流産リスクが高まる。
健常な出産を望むなら、高齢出産を避けるべき…か。
男女共に高齢の場合には、
妊娠、出産、新生児の異常リスクが高まることに留意が必要か。
e. 初乳:
出産後約3日頃までに分泌する母乳をいう。分泌量は約40~50ml/日とごく少量。
新生児の胃袋の大きさは、ビー玉サイズ…
初乳の栄養価は満点…! 脂肪分が少なく、高栄養で、新生児の免疫系にも重要。
3.性別差
何かと話題を集めるトランスジェンダー問題も、生殖器以外にも肉体面からの性差が存在し、単なる外見面、精神面で論じるには限界がありそう... か。一目瞭然の生殖に関わる生殖器、生殖機能、生殖行動、内分泌等は言及せず、関心を向けると見えてくるような性差を取り上げる。
a.骨格:
*肩関節:
人体で可動域が最も大きな関節。上腕骨の上腕骨頭(関節稼働部分)が丸くて大きく、それを受ける身体側の肩甲骨関節部の窪みが浅くて平らな形状のために動きやすい。半面、脱臼しやすい不安定さを伴う。
上腕骨は、男性では肘が体側から離れる方向に、女性では肘が体側に接する方向にある。
この相違が体型や動作の男女差として感じられる。
*股関節:
肩関節の接合と構造的によく似た関節で、大腿骨頭はほぼ球状で、骨盤側面の寛骨臼の窪みにスポッと収まっている。大腿骨は、男性では膝が外側に開きガニ股のO脚気味に、女性は膝が内側にくっ付き内股のX脚気味に形造られている。
この相違が体型や歩行姿勢、座位等の仕草に男女差を感じさせる。
*骨盤:
男性の骨盤は、狭くてハート形で、仙骨の幅が狭く、垂直に長めの形状。女性の骨盤は、顕著に横長の楕円形で、仙骨は短くて幅広の形状。ゆえに胴部の細いウェストが生じやすい。
この相違が体型や動作に男女差を感じやすくなる。
他の部位でも形状に男女差がみられる。
b.皮下組織:
*体内脂肪:
脂肪の存在部位により、体脂肪(率)、内臓脂肪、皮下脂肪(率)に区分される。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
体内脂肪 男性 女性
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
体脂肪率 適正域(概略) 10~20% 20~30%
内臓脂肪 適正域(概略) ウェスト 85cm ウェスト 90cm
皮下脂肪率 適正域(概略) 8~17% 18~27%
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
*分布の男女差:
年齢的では、幼児期はお腹ぽっくり型が多く、小学生時代まで男女に顕著な差がみられない。中学生頃から男女差が顕著となる。男子は主として内臓脂肪が増える傾向にあり、女子は主に胸、太腿、尻に皮下脂肪が沈着する。
女性の全身にほぼ均等に分布した皮下脂肪により、薄い皮下脂肪層に包まれた男性とは異なり、外見的には丸みを帯びた柔らかな肌となる。
女性の厚い皮下脂肪層は保温性に優れ、外皮温は、ほぼ体温に近い男性に比べて、女性の皮膚温は体温を食い止め、外気温に冷やされ、触れるとひんやりと冷たい。肥満体型では、男性は腹部皮下脂肪の沈着が顕著で、女性は全身的に皮下脂肪層が厚くなり、閉経以降は腹部の脂肪沈着が著しくなる。
*筋肉:
筋肉は、形や構造等に大きな男女差がみられず、ほぼ同じ。異なるのは、筋肉の大きさ、筋繊維の種類等。
c.本能:
*男性:
行動が論理的で、意義や結論を求める傾向が強い。会話が論争的。
なぜ?、何を?どのように?、どこまで?と論理的説明を求めたがる。
定められた目標への邁進力に優れるが、目標達成への選択肢が多ければ鈍る。
理詰めを好み、結論や結果の獲得に達成感を覚えるが、同時並行的な行動が不得手。
潜在的に秘める闘争心を理性が抑えて人格を形成。
*女性:
思考が感性的で、目的完遂よりもその過程を楽しむ傾向がある。
会話が討議や論争的ではなく、雑談的だが、結論を求められなくても費やした時間 に満足感を感じられる。
また、物事の同時並行的な行動が得意。差があるが、抱擁、優しさという母性本能的な面が人格を形成。
d.涙腺:
涙腺…『男は生涯に三度泣く』だけなのに、「女性は涙もろい」のは涙腺が緩いから…とか。
これって、ホント? かなぁ……
< 健康情報 >
a. 毛穴(形) :*ほぼ真円………直毛
*楕円……………縮れ毛 強い楕円ほどきつく縮れる。
b. 筋肉(種類):*遅筋………歩行・姿勢 有酸素運動で↑
年齢的な差なし 40才台以降↓
*速筋………瞬発的動作
スケソウダラ速筋蛋白4.5g/日✕3ヶ月摂取
↓
65才以上の女性で筋肉量 ⤴
*他…………括約筋 輪状筋 平滑筋 骨格筋
*筋肉は、使わなければ退縮が進む。
ある実験で、健常者をベッドに3ヶ月間寝かせ、一切の動作を周囲の人物に委ねる と、実験終了時に自力でベッドに起き上がれなかった。また、活動的に生活する高齢者が7年間で加齢的に自然退縮する筋力の程度が、 2週間の寝たきり生活で失う筋力とほぼ同等という。
c. 抗疲労効果:「イミダゾールジペプチド」(イミダペプチド、イミダゾールペプチド)
イミダゾール基を有する二つのアミノ酸が結合したペプチド。
* 運動によって、乳酸や活性酸素が蓄積されるが、イミダペプチドが乳酸の分解や活性酸素の抗酸化作用を発揮する。* イミダペプチドは、消化吸収時にアミノ酸へと分解され、吸収後に体内でイミダペプチドに再合成される。
* エネルギー消費が盛んな脳細胞や筋肉等の部位ではこの合成酵素が多く存在する。* この細胞ダメージ防御と再生能増加の継続により、筋肉細胞のダメージを阻止し、抗疲労効果を発揮する。
これを、食物摂取で実感するには…
・イミダペプチドを毎日200mg摂り続ける。 器官は2週間以上。
・イミダペプチドを毎日200mgを含む食材は、鶏胸肉、マグロ、カツオ(尾部赤身)等で100mg。
・イミダペプチドは熱安定性が高いので、煮ても焼いてもOK。
・イミダペプチドは水溶性なので、スープ等に作りだめして冷凍保存もOK。
d. お握り一個:約160kcal。
これをウォーキングで消費するなら、体重60kgの人の場合、
歩行速度2.8km/hrなら、約65分間、
5.6km/hrなら、約40分間、 歩くコトになる。
< 体力 >
a. 筋肉年齢:座位⇔立位の上下運動を、30秒間に何回できるか。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
年代 20 30 40 50 60 70
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
男性 31 28 25 22 19 17 回
女性 27 25 23 21 19 16 回
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
トレーニング (足をずらせて) | (足を揃えて)
12 10 8 | 12 10 8 回
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
*トレーニング:年代に応じて、毎週2回行う。
神様の緻密な設計図はさすが… です。
探せば、他にも興味深い情報がまだまだ存在するハズ…
この世に男と女の両性が存在する限り、存在する根本的な両性の差異を無視して、完全にすべてを同一視すれば、片方の性に我慢を強制するリスクがあり、歪んだジェンダー論を押し付けるリスクがある。
明白な本来の男女の相違の存在を理解し、他方では性別的特徴が弱い少数集団の存在を認識しつつ、これらを前提に、ジェンダー論が正しい方向性で進化することを願いながら、神様が設計した精密な人体を見詰めたいもの…
本能はいずれの動物にも存在する。当然ヒトも…
ヒトと動物が著しく異なる点は、少々個人差があるけれど、知性・理性がヒトらしさを高める…
さらに、品性・品格が深まるほどヒトとしての輝きが増すようですネ。
※出典:メモが長期間に渡り、収集先が多岐で、出典の記録が不完全で、詳細は各自で再確認願います。
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